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第9回
睡眠不足はデブの因(もと)

●食欲を抑制するホルモン「レプチン」

睡眠中には成長ホルモンやレプチンといった重要なホルモンが分泌されます。成長ホルモンは細胞修復や成長を促進し、レプチンは食欲を抑制し、代謝をサポートします。

睡眠を4時間に制限すると、2日後にはレプチン濃度(食欲抑制、代謝促進)18%低下し、グレリン濃度(空腹感)28%上昇するというデータがあります。

つまり睡眠不足だと食欲の制限が効かなくなり、その上「空腹感」が増すという悪循環に陥ります。

更に
睡眠時間が6時間・・23%、

5時間・・約50%、4時間以下73%肥満になる確率が高くなる。
(アメリカ・コロンビア大学の研究)

●最大のストレスは「飢餓」

原始人にとつて最大のストレスは、「飢餓」です。なので、人間はストレスがかかると、脂肪代謝を低下させ、エネルギーを貯めこむように適応します。

「睡眠不足」も、生体にとって重大なストレスなので、睡眠不足によって、食欲は増進し、脂肪代謝も低下し、肥満の大きな原因となります。

十分な睡眠を得ることでこれらのホルモンの分泌が増加し、体重管理や美容に良い影響を与える可能性があります。不足した睡眠は逆にストレスホルモンであるコルチゾールの増加を引き起こし、これが肌の健康や体重管理に悪影響を及ぼすことがあります。

これらのことから、良質な睡眠と睡眠時間は美と健康には欠かせない重要な要素と言えるでしょう。